遠藤明子《遠い日》

強い人はいないし、誰しも脆い。そんな日々を積み重ねていく中にも、忘れなれない記憶や景色がハッキリとあって、その鮮やかな思い出に支えられていたりする。

竹川宜彰《猫オリンピック:開会式》

六本木クロッシング2019展より。熱狂度合いが凄まじい。かなりたくさんある猫のフィギュアは1000匹以上と思われる。 フィクションみたいな光景だが、2020年には東京で実現する。私は、この島国で、多国籍な人々が盛り上がる状況をなかなか想像できない。

Agnieszka Polska 《The Demon's Brain》

スクリーンが4つあり、それぞれが別々の内容を示している。細胞や生物的なイメージの映像と普通の物語がながれている。 悪魔が馬と一緒にいるメッセンジャーに『なぜ、あなたは泣いているの?』と質問をする。なぜ悪魔が優しいのか疑わしいが、奇妙なお互い…

志賀理江子《ヒューマン・スプリング》

人の体温や熱を感じた。写真から発熱しているかのようにだった。そして、そのことを”長く厳しい冬を打ち破るような東北の春” と表現する作者の言葉がとても印象に残っている。震災を彷彿とさせるが、季節のことや今日や明日の生活がテーマになっている。”変…

NARI WARD《amazing grace》

使い古されたベビーカー300個と鎮魂歌amazing graceが流れているこの作品は、アメリカでエイズや麻薬が流行った時期に制作された。これらの1番の問題は、子供への影響だということをこれを見て感じた。 大災害や戦争などで数万人亡くなったと聞いてその悲惨…

ヨーゼフボイスは、挑発する

ヨーゼフボイスの映画を見た。《7000本の樫の木》のドキュメンタリー映像の部分は特に感動した。新しい社会彫刻の考え方に、周りの人たちも共感して熱狂していたこともなんとなく伝わった。今、この作家のことが話題になりつつあるのは、そのような革命家を…

林千歩≪人工的な恋人と本当の愛≫

AIの時代が来ると言われている。実際に色々なものが工業化して、機械化してきた。人間の能力には、限りがある。記憶や体力など。 それらが知力を持って、人間と関わるとき、どんな問題が起こるのだろうか。